include/config/auto.conf
と
include/generated/autoconf.h
が作られる。
前者はすべての Makefile から include され、
後者は -include include/generated/autoconf.h としてすべてのCのソースに渡される。
Makefile でも Cのソースでも、同じ設定内容を参照できるようにするというアイデアは素晴らしいと思う。
自前のソフトでも同様のことをしたいが、Linux の scripts/kconfig/conf を使うほどでもないという場合、以下のように make の簡単なコードでほぼ同等のことをできる。
Makefile の実装例:
include .config
auto.conf: .config
@ ($(foreach v, $(filter CONFIG_%, $(.VARIABLES)), \
$(if $($v), echo $v='$($v)';))) > $@
autoconf.h: .config
@ ($(foreach v, $(filter CONFIG_%, $(.VARIABLES)), \
$(if $($v), echo \#define $v $(if $(filter y,$($v)),1,'$($v)');))) > $@
例えば、
CONFIG_FOO=y
CONFIG_BAR="abcdef"
CONFIG_BUZ=0x100
# CONFIG_QUX is not set.
という内容の .config を食わせてみる。
実行結果は以下の通り。
$ make auto.conf
$ make autoconf.h
$ cat auto.conf
CONFIG_FOO=y
CONFIG_BUZ=0x100
CONFIG_BAR="abcdef"
$ cat autoconf.h
#define CONFIG_FOO 1
#define CONFIG_BUZ 0x100
#define CONFIG_BAR "abcdef"
sed などで、 .config を parse してもよいのだが、make の .VARIABLES に定義済み変数が全部入っているので、そこから CONFIG_ で始まるものを抽出すれば簡単である。
.config 中で =y のものは、 autoconf.h では 1 に define される。
本家 Linux では =m のものは autoconf.h の方では (変数名)_MODULE が定義されるが、今回のサンプルには実装していない。
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