とあるエンジニアの備忘log
2013年6月13日木曜日
FreeBSD 入門中 その3 : 環境整備
[前々回](/2013/06/freebsd-1-zfs-rootfs.html) zfs の Root File System にインストールするところまでできたので、 環境構築を行なっていきます。 標準のインストーラーを完全無視して進めたため、いろいろな設定が抜けています。 まだネットもつながらないし。。 ### rootパスワード設定 ### rootパスワードがまだ設定されていないので、ログインして `passwd` でパスワード設定しておく。 ### ネットワーク設定など ### `/etc` を直接編集してもいいけど typo の恐れがあるので、一応ツールでやります。 # sysinstall とし、Configure -> Networking -> Interfaces とたどって設定。 `/etc/rc.conf` に以下のような内容が追記される。 ifconfig_em0="DHCP" ipv6_activate_all_interfaces="YES" hostname=ernie.sesame" また `/etc/resolv.conf` には以下のような内容が追記される。 # Generated by resolvconf nameserver 192.168.11.1 他にもDNSサーバーがあれば追加する。 ### その他もろもろ ### `sysinstall` して Configure -> Networking -> sshd にチェックを入れる。 /etc/rc.conf に sshd_enable="YES" が追加される。 /etc/rc.conf に # Set dumpdev to "AUTO" to enable crash dumps, "NO" to disable dumpdev="NO" も追記しておく。 crash dumpはお好みで "AUTO" に。 ### タイムゾーン設定 ### インストーラーを使わなかった場合、タイムゾーンの設定もまだなので、設定します。 `sysinstall` して Configure -> Time Zone を選ぶ。 UTC で Yes を選び、タイムゾーンは Asia -> Japan を選ぶ。 (`/usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo` が `/etc/localtime` へコピーされるらしい。) ### 時刻を合わせる ### ワンショットの `ntpdate` よりも `ntpd` を使う方が望ましいので、 `ntpd` を設定します。 `/etc/rc.conf` に以下を追加 ntpd_enable="YES" `/etc/ntp.conf` を開いて、 server 0.freebsd.pool.ntp.org みたいになっている部分を必要に応じて書き換える。(サーバーを変える必要があるとき。) ### パッケージインストール ### このままではまともに使えないぐらい、ソフトが入っていないので、サードパーティー製ツールを入れていきます。 環境によっては package を使用するのに、プロキシを乗り越えないといけない場合があります。 その場合 `FTP_PROXY` 環境変数を設定します。 システム全体に設定するために `/etc/profile` に export FTP_PROXY="http://your.proxy.server:port_number" のように書いておく。 ついでに `/etc/csh.login` にも setenv FTP_PROXY "http://your.proxy.server:port_number" のように書いておく。 # pkg_add -r bash nano vim emacs gmake cvs subversion git global autoconf automake libtool flex bison guile binutils gawk といった感じでインストール。 ### ログインシェル変更 ### bash好みの人は # chsh -s bash ### ports をセットアップ ### ports をセットアップ。 インストール時に入れなかった場合は、 /usr/ports ディレクトリがないと思います。 インスールメディアから ports をすでにインストールしている場合も、たぶん古いので、更新するのがよいです。 まず、snapshot を `/var/db/portsnap/` ディレクトリへダウンロードしないといけない。 プロキシのせいで # portsnap fetch Looking up portsnap.FreeBSD.org mirrors... none found. Fetching public key from portsnap.FreeBSD.org... failed. No mirrors remaining, giving up. と出て失敗する場合は、環境変数 `HTTP_PROXY` を設定しておく。 export HTTP_PROXY="http://your.proxy.server:port_number" 最初に fetch する。 # portsnap fetch `/var/db/portsnap/` 以下にダウンロードされる。 続いて extract する。 # portsnap extract `/usr/ports` に展開される。 次回からは `portsnap fetch (portsnap cron)&& portsnap update` で更新する。 ### ユーザーアカウント作成 ### インストーラーを使わなかった場合、まだ一般ユーザーが作られていないため、作成します。 ユーザーアカウントを作る前に、 # zfs create /home/USER_NAME でユーザーのホームディレクトリ用にパーティションを切る。 これは必須ではないけれど、ZFS の運用では細かくパーティションを切るのがスタンダードのようだ。 (ユーザーのホームディレクトリ単位で、スナップショットとったりできる。) # adduser 質問に答えて行きながら、設定します。 管理者は Invite foo into other groups? []: と聞いてきたところに、`wheel` と入力する。 wheel グループに所属していないと、 `su` コマンドが使えないなど不自由するので。 ### グループを作成 ### 例えば、GID 2000 で gitusers というグループを作りたい場合 # pw groupadd gitusers -g 2000 次に、メンバーを group に加える。 例えば、 gitusers というグループに taro と hanako を加える場合は # pw groupmod gitusers -m taro,hanako とする。 [次回](/2013/06/freebsd-4-2.html)に続きます。
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